2021/02/20

確定申告が終わった。ややこしい項目があったので、めんどくさかった。ほぼ適当。でも税務署のおっさんからOKをもらったので、こっちもOK。得になることは少ないけど、とにかく終わってよかった。

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確定申告をしている時に、オンライン女子会に参加した。

女子会で「確定申告が〜」と言うと「あ〜、うちもやった」「めんどくさいよね、アレ」とか愚痴が出てくる。そのまま株とか保険とかそういう話をした。ぼちぼちそういう話をする年頃になったようで。女子会の話題が「○○くんのことが好きで〜」とかいう、ふわふわした夢見がちな恋愛のことから、将来のことに移行しているのは、これも28歳だからかもしれない。家を買うとか、そういった話も視野にいれてライフプランの見直しが始まってる。

保険の加入を考えているのなら、腕利きのプランナーさんを探すところから。プランナーさんに条件を伝えて丸投げしたらいいらしい。株は生活に密接している企業のものを買えば良い、という結論になった。あとNISAだとかiDecoとかそんな話。

現実をから逃げていたはずなのに、逃げられないほどヤバいものが間近になってきている。これが大人になるということなのかもしれない。

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風邪っぽいのは無事に終了した。心配してくれていた人、ありがとう。元気です。

熱がちょびっと出て「これは…」と思ったけど、すぐに引っ込んだ。なんでこんな時期にしょうもない風邪をひいているのだろう。善行を積んだわけじゃないけど、それほどの悪行を積んだ覚えもない。でも自分の態度を改めたところでウィルスには伝わらないので、どっちにしろかかっていたんだと思う。ウィルスは人間の見ていないところで、いつだってこちらを見つめている。

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今日は休日なので、おじさんと近所をぶらぶら散歩しに行った。女子会でのトピックをそのまま話をして、将来の話もした。

そんな話をしている時におじさんが何かを思い出したように「お米やさんのお米が食べたい」と言い出した。

せめて自転車を乗っている時に行こう。5kgだってそこそこの重さがあるよ。パンと同じで色々な種類があるからアナタにぴったりなものを見つけるのは難しいよ、とは伝えたけど意見を曲げず。

最後には「ちゃんと持つから」とずっと言うので仕方なくお米やさんに行くことにした。

お米やさんは外国人のおじさんにすごく丁寧に対応してくれた。おじさんはシャイなので基本的に部屋の隅に立っているだけだったけど「このお米の硬さはね、粒立っていて硬いけどカレーと合うよ」「好きなおかずはある?」などなど、おじさんに聞いてくれた。

店員さんの優しい言葉遣いに、おじさんはそれでも恥ずかしがっていた。ボディランゲージを交えた質問に返事ができないのだから、日本での買い物が難しいのだ。

セブンのアプリで、おにぎりが一個無料というクーポンが配られている。

おじさんは、コンビニで売っているおにぎりが食べてみたかったらしい。でも日本語が読めない上に、そもそも入っているものが理解できない。例えば『紅鮭』と書かれているパッケージを見て、写真から何かピンクの魚らしきものが入っていることはわかる。けど文字が読めないので、その魚が何かわからないし、嫌いな魚だった場合、全部食べられる自信がない。

だからコンビニのおにぎりを敬遠していた。

そんなおじさんが私のクソみたいな翻訳からがんばって解読をして、からあげの入った大きめのおにぎりを買うことにした。おじさんは、たまに食べるからあげが好きだから。

カウンターの中にいる店員さんと「クーポンが…」「レジ袋は…」「コーヒーは…」と何かしら話をして、おじさんは無事にミッションを達成した。結構話をしていたはずなのに、おじさんの手には、おにぎり一個とレシートが一枚、それに数枚の小銭があっただけだった。

「お金を払おうと思ったらいらないと言われた」

本当に無料になるとは思っておらず、お金は少し払わないといけないと思ったらしい。レシートにはしっかり0円の文字があった。何度も「日本のコンビニは不思議だ…」と言っていた。それに複雑だとも言っていた。

それは私も思う。クーポンがどうとか、ホットスナックがどうとか、郵便がどうとか、店員さんの関係がどうとか、全部が難しい。正直、何が起こっているのかわからない。店舗ごとに大きく違ったりするので、遠いところのコンビニに行くと私もうろたえる。コンビニは日本人すら外国人にする。

お米やさんは、私の話とおじさんの話をまとめて、良さそうなお米を数種類オススメしてくれた。私たちはその中で一番評価が良いと言われていた種類のものを選ぶことにした。

「食べられなかったら交換しますからね」

そうお米やさんに言われた。アフターケアもばっちりなのだから、このお米やさんはこんな時代でも「お米やさん」としてみんなに好かれるのだろう。

5kgのお米を持ったおじさんは嬉しそうだったことが家への道のりは遠いのに、ニコニコ笑っていた。

「今日は、お米にきゅうりをのせて食べよう。酢漬けもたくさんあるから、それから選ぼうかな」

「私は味噌汁と一緒に食べようかな」

お米をしっかり味うことが決定した。

ナマケモノ

ナマケモノ

熱帯雨林で爆睡中

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