2021/03/08

友達のすすめで見た映画が最高だった。

ハイクオリティのドキュメンタリーでした。
ヒマラヤ山脈にある「シャーク・フィン・ルート」と呼ばれている、前人未到の頂きを目指す三人の男たちの話。今でも人間が到達できない山がある。
彼らは無酸素でエベレストに登る人たちよりも、グンとレベルの高いスキルを身につけている。

ここで少しエレベスト登頂について簡単に述べておく。
ヒマラヤ山脈の中でも一番高くそびえ立つ世界最高峰は、多くの人を魅了する。だからこそ、こちらはすでに商業的なルートが開拓されている。ツアーに同行する熟練のシェルパ(ヘルパー)もいる。安全に登頂できるための手段が整っている。しかし高度や求められるスキルの高さが求められるのは変わりがない。突然襲ってくる嵐や雪崩、クレバス(雪の間に隠されている深い割れ目)への緊張。常に過酷な環境の中で仲間を頼れるかどうか。少しの判断が命取りになる。だから毎年死者が出ている。しかし、登頂が8848mという魅力に一級の登山家は囚われている。

この映画に出てくるのはエベレストと繋がるヒマラヤ山脈に存在するメルー峰。標高は6660mとエレベストよりも低めだが、富士山の高さが3776mだと考えるとそれでも十分たかい。高山病になるリスクを抱え、他にも様々な病気が起こりうる。ドキュメンタリーに出てくる彼らはこの峰に到達するために「シャーク・フィン・ルート」ロッククライミングで、何日もかけてたどり着く。

ロッククライミング自体のスキルも重要だが、映画を見ているかぎり最も重要なことは直立している壁でテントを設営するための道具だ。そして、嵐がきたときに何日も耐えられるように、物資も運ばなければならない。それをシェルパなしの3人で行う。

「今晩もクスクスか」
「昨晩はなんだった?」
「クスクス」
「四日前は?」
「クスクス。こんなに凍っていると食べるのも難しい」
「そうか?俺の家の犬なら、食べるぞ」
くだらないジョークをはさみながら、彼らは登っていく。明るい映像が繋がっている中に、突然悲壮なシーンが流れる。しかしこのシーンも後のシーンに繋げていく。いや明るく見えるのは彼らが心の底からこの挑戦を楽しんでいるからだ。物資が減るたびに生活は辛くなる。しかし少年のように、楽しんでいる。

書きたいことは山程あるが、この映画は自分で見てほしいと思う。私は「もがき続ける苦しいの中の側面にも楽しめることがある」として、大いに勉強になった。他の人にも何か学べることがあるかもしれないし、もしかしたから批判をしたくなるかもしれない。それでいいと思う。映画はそうやって楽しむものだと思うから。

今日もお疲れさまです。

ナマケモノ

ナマケモノ

熱帯雨林で爆睡中

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